先月、銀座で働く姉に「女らしくなりなさいな」と勧められてマツエクをした。まつげにまつげに似たものをくっつけて、長くみせるのがマツエクだそう。

何事も挑戦!と思ってやってみたけれど、一人からしか気づかれないし、全くモテる気配もない。ちょっと瞼が重くなっただけ。あまりにも人工的な自分のまつげを見て果たしてほんとにこれはkawaiiなのかと不安にさえなっている。

いつも現実は理想とちょっとズレる。

どうせもう一週間くらいの付き合いだけれど、マスカラのままでも別に良かったな。と思う。

 

そういえば話は変わるけれど、マスカラって猛毒なんだって。あの黒い液体を一本グッと飲みこめばきっと人間は死ねるんだ。そんなものを女の子は、毎日毎日体に塗りつけて、そこまでしても可愛くみられたいと願っているわけ。それってちょっと変な話だよね。そんな狂気みたいなことしてまで欲しい可愛らしさって何だろう。でもね、言うまでもなく私もその女の子の一人で、ちょっとやだなと思いながらも毎日毎日毒を体に塗りつけて日本社会に迎合して生きている。

当たり前の話だけれどさ、それでもきっとマスカラを飲んで死ぬ人なんていないんだろうね。毒で死にたい人は、きっとちゃんと死ぬために高い毒を買うんだ。でも人間なんてたぶん自分が思ってるよりずっとずっと脆いから、ほんとはマスカラに限らなくてもその辺にある人工の化学製品を飲めばいつでも死ねるんだ。ところがどっこい安い死に方は死にたくない。なんだかそれも馬鹿げた話だよね。

 

最近は充実してる。

明日も頑張ろ。