尖っているようで甘いことを言う知り合いに、「あんたは尖っているようで、棘が柔らかいよね」なんて揶揄しておいて、自分を見てみれば、そんな棘さえ出していなくてつまらないなと思う。丸いというのは、安定した形だけど、少しつまらない。四角いものの、壊れやすい角がある危うさに魅力を感じる。それはなんでなんだろう。どこかに壊したい欲求があるのかな。車も今の丸いのよりカクカクして壊れやすそうなやつが好きだし、チョコレートも丸より板チョコが好き。普通のTシャツよりもVネックの方が好き。ドットはあまり好きではない。だから理由はわからないけど好みとしてはそうなんだろうなんだろうなと思う。でも私は。

そういえば話は変わるけど、クラゲというのは、細胞一つで殺傷能力を持つ珍しい生き物らしい。あんな丸くて可愛い見た目をしているのに細胞レベルで棘を持っているのだ。それっていいな。そうなりたいような気がする。静かに波に流されて、ふわふわ漂ってても、いつもどこか棘を隠しているのって、なんだか綺麗だ。孤高の殺し屋みたいだ。きっとクラゲが人気なのは、そういう毒があるからなんだろう。でも、人間でクラゲみたいな人ってのは、人気者ではなさそうだ。そういや昨日一緒に飲んだ教授はクラゲが大嫌いだと言っていた。人それぞれだな。誰か好きでいてくれ。

 

今日は天気がいいけど、何の予定もない。

そろそろ勉強をしなきゃいけないんだろうなと思う。

 

論文読むぞ。