ピーターパンは指名手配

勉強できない。やる気が出ない。やる気が出ても続かない。(どうしようもない!)

 

「楽しみがあるから頑張れる!」って言葉をSNS上でしばしば見掛けるが私は楽しみがあっても頑張れない人間らしい。(今週末たぬきと遠野に行く)

部屋から這い出て図書館に行き勉学に努めるべき時なのに、せっかく19度まで温めた室温をまた下げてしまうのがもったいなくて家から出られない。あったかい部屋であったかい珈琲と冷たいアイスを食べながら漫画を読むことのなんと幸せなことよ。

「いつまでもぬるま湯に浸かってなんていらんないよ」って頭の中の正しい自分が言うんだけど耳を塞いで聞こえないふりをして冷めてしまったお湯に潜る。水の中は安全で外のことは他人事で、くぐもって聞こえる外の喧騒さえもお伽話のような気がする。ぬるいと思っていたお湯がいつの間にか冷水に変わって、風邪をひいても気づかないかもしれない。クシュン。

 

 

高校を卒業してすぐに働きに出た友達が、店長に頼み込んで頼み込んで、やっとのこと5連休を貰ったらしい。「やっと遊べるよ!」って嬉しそうに言ってくれる友達の話を聞いて「おめでとう!」って返す私はすでに5連休のさなかで、彼女の嬉しさを本当に理解することはできない気がする。

年始に彼女と会った時、カラオケオールの深夜テンションで小学生のようなギャグや変顔で爆笑した後、帰りの車の中、外の街灯に照らされた彼女が少し俯いて「早く大人にならなきゃいけないのになあ。」とつぶやいた横顔が忘れられない。キラキラ光る分厚いネイルに綺麗に巻かれたパーマヘアー。お手入れ大変じゃない?って言うと「大人に見えないといけない世界だから仕方がないの。」とはにかんだ。

 

同じような環境で同じような感覚で育ってきたのに、周りより少し早く大人にならなきゃいけなかった彼女に少しだけ申し訳ないような気がしながらも、やっぱり私はこのぬるま湯の中から出ようとは思えないのである。

心の芯までふやけちまってひどいもんだ。

 ザブン。

 

 

 

働くことは国民の義務だ。でも義務としている割には仕事をしないからといって逮捕される人はいない。だからといって仕事をしない人は白い目で見られるわけで、それがいわゆる社会的死刑みたいなものなんだろう。最近はどうすればつるし上げられずに義務から逃げられるかを模索しはじめてる。

本当に留年するかもしれないな。

 

ーーーー

 

そういえば「む」ってひらがなで一番可愛い

むむむむむ

むぎ雨。