ここふつかほど絶えずドラクエをしていた。(プレイ時間は24時間を超えた。)

家にあったバナナとヨーグルトを食べ、ひたすらAボタンを打ちつづけた日々だった。

画面上以外の記憶が無いに等しい。

確かにあったはずの1日が暦から抜け落ちたような、なんだか不思議な感覚だ。

 

 

こんやは久しくゲームを置いて、サークルの先輩後輩等々と肉を焼いてたべた。久しぶりの会話、久しぶりの焼肉だった。

非常に美味しかった。

 

ニュースも全く見ていなかったため、人と話すときに時事ネタについていけるか少し不安だったが、付け焼刃のNGTネタでどうやら場はしのげたようだった。

 

あんがい二日じゃ世の中なにも変わらないのかもしれない。…と、思いたいところだけど、きっと実際はどんどん変化していってるんだろう。

実用書によれば、変化に敏感で行動が早い人が得をする世の中だそうだ。私は愚鈍で鈍感だからだめかもしれない。なにがだめ、本当にだめ?って、彼らに言わせればこうやって反芻するのもだめなのだろう。

 

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家に帰ってから少しだらついて、それから燃えるごみを捨てにいった。空を見るとサングラスをかけた猫のような形の雲が浮かんでいた。雲が流れていくのをみると、地球はぐるぐるまわってるんだなと思う。世間は回る地球に乗って、さざめきみたいにざわざわ動いて、私はそれに逆らうように絶対的じゃないにしろ何となくここで立ち止まっている。きっと正しくないんだろーなーと思うけど、なにが正しいかも分からないから、せめて悪いことはなるべく避けて、愚鈍で安全な日々をこなして行きたい。

 

 

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ガンガンいこうぜ」で駆け抜けた壮絶な冒険人生もついに終盤にさしかかり、おそらく次がラスボスだ。しかしここに来て少しやる気が無くなってきてしまった。クリアが見えると立ち止まってしまうのは、なんとも不思議な心理だなと思う。倒すか倒さないかは、もう私にかかっているのだ。ドラクエでもモラトリアムしてどうするんだって話だけれど、ついそうしてしまう。

 

ラスボスを倒した先の楽しさなんてのはきっと、老後のゲートボールみたいなもんなんだろうなと思う。

 

 

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おやすみ。